2005年05月22日

柳田邦男「壊れる日本人」(新潮社)、北原保雄「問題な日本語」(大修館書店)

1.柳田邦男『壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別―』(新潮社)
僕は1960年代前半の生まれで、物心ついた頃は高度成長期の最後。右肩上がりの時代。
その後、オイルショックはあったものの社会人になってしばらくしてからバブル期になり、永遠に右肩上がりの時代が続くなんて幻想があった。
それが変わってきたなと思い始めたのがバブル崩壊後、特に1995年1月の阪神・淡路大震災、3月の地下鉄サリン事件以降、明らかに日本は落ち目になってきた。
そんな中、IT技術の進歩で人間の質も代わってきた。
携帯電話とネットから離れられない状況なんて、10年前ですら予想できなかった。
筆者は、本来の人間らしさを取り戻すため、1週間に1回はノーTV、ノー携帯、ノーインターネットDAYを作った方がいいとまで勧めるが、きょうびムリだろう。
携帯電話とネットはツールとしてうまく活かし、バーチャル体験で満足せず、実経験も積んで行こう。


2.北原保雄「問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?」(大修館書店)
この本は、マニュアル本というより、いま若い人の間でよく使われている
「全然いい」
「っていうか」
「〜的には」
「〜のほう」
「二個上の先輩」
などの用法について言語学者としての見解を述べたものです。
posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 15:25| ☁| Comment(3) | TrackBack(1) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。

『壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別―』は読んでいないのでなんともいえないのですが、本来の人間らしさ、とか本来の日本人らしさなんてのは眉唾ものですよね。
Posted by fumi at 2005年05月22日 18:37
トラックバック恐れ入ります。

携帯電話、インターネットなどのツールはもはやわれわれの生活から手放すことはできませんが、それに振り回されないようにしたいです。

昔、ロボットが人間の意に反して、暴走するとか、コンピューターが自分の意思で勝手に動くとかいった小説やマンガがありましたが、このまま行けば、あながちそれも妄想ではなく、人間の心をどんどん食べ尽くしてしまうかもしれません。
・・・まあ、極論ですが(笑)。
Posted by 珈琲屋の本棚の管理人 at 2005年05月22日 21:52
>fumiさん
>珈琲屋の本棚の管理人さん
コメントありがとうございます。
PC(ネット)、携帯はあくまでもツールとして使うものであって、使われてはいけないと思います。

Posted by スーパーサウスポーあさちゃん。 at 2005年05月23日 13:41
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今秋田
Excerpt: 18時46分、出発しましたよ〜。ひまー。ひたすらひまー。ひまでひまで食うしかない。父のベビーサラームくすねてやった。窓の外の風景写そうとしても、窓に映った自分しか写んないし。あー『問題な日本語』持って..
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Tracked: 2005-05-23 00:09
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